どうもJIZOです。先日、タイトルにある通り「Apple Watch Ultra」を購入しました。
Apple Watch では初となる「Ultra」の名を冠する同機体ですが、2週間ほど使用してみた結果さまざま長短を垣間見ることができたので紹介したいと思います。
今後も評価は継続するつもりですが、初見を中心とした現時点での評価を、以下5点に分けて記します。

待望の初スマートウォッチ!
でも、正直買わなくてもよかったかも。
はじめに
まず、私が購入した「Apple Watch Ultra」の詳細はこちらの公式ページから。
実は、同製品が直近で行われたAppleのイベントで発表された際、直感で買うことを決心していました。
そもそも、Apple Watchは所持したことがなかったので興味があったのですが、最近のモデルで苦手だった曲面ディスプレイが廃止された点、金属アレルギーが出ないチタニウムケースであるといった点が決め手でしょうか。
また、現在はこちらのナイロンバンドとNIMASOのガラスフィルムを貼って使用しています。
1、本体価格は不満足
もうね、まずここですよね。販売価格は高い部類だと思います。
他の製品も昨今の経済事情で値上げ等進んでいるわけですが、¥120,000は簡単に手が出せる金額ではないですよね。
私見では、現在リリースされているApple WatchはiPhone、Mac、iPad等Apple主力製品の補足的デバイスの位置づけに過ぎないと感じています。そんな同デバイスが、いくら上位モデルとはいえこの金額。安いとはお世辞にも言えず。
耐用年数も不明な中、この金額で購入してしまったことに対しては素直に反省しています。
2、独自アプリは概ね満足
突然ですが、私は自転車通勤です。そこで、毎朝5分ほど走ると、Apple Watch Ultra君が健気にも必ず「運動中ですね?」と尋ねてきます。すると、都度「はい、運動を記録します。」という旨の返事のバナーが表示される仕様となっているんですが、このやりとり、必要ですかね?
私の事前イメージとは異なり、運動や健康状態は全部を勝手に記録してくれるわけではないようです。しかも、よりによって走行中に振動でいちいち知らせてくる。正直、あまり気持ちよくありません。
他の独自アプリも、いちいち小さい画面であれこれと操作。触り始めてすぐ、これは面倒だと感じてしまいました。
しかし、これらは自身の慣れや内部OSの最適化で改善を期待できる部分。UIのAppleともいわれることですし、今後のアップデートには特に期待したいところです。
3、外観はかっこよくて大満足
さて、個人的には見た目はとても美しいと感じます。チタンの上品かつ奥ゆかしい輝きに加え、文字盤の大きくてフラットな表示はよく収まっています。
汚れや傷も目立たなそうな外装であり、無駄な凹凸もないフォルム。Appleがアウトドアに耐用できるよう真剣に作りこんだこだわりが感じられます。
しかし、強いて言うならサイドボタンとデジタルクラウンにある射し色。単調なオレンジではなく、光沢のあるステンレスシルバーやシャンパンゴールド、あるいはジェットブラック等の高級感ある配色であれば最高だったと思います。
いずれにせよ、見た目にはおおむね満足しています。
4、期待のショートカット&サイドボタン
2にも述べたようにずぼらな私ですが、そんな面倒くさがりを助けてくれそうな現状唯一の希望がショートカット機能です。御存じない方へ向け軽く触れると、iPhone等で設定したアクションを基に、ある一定の動作ルーティンを実行する機能(オートメーション)です。
これ自体がそもそも便利なのですが、Apple Watch Ultraの独自機構として据わるサイドボタンにショートカットをセットできる仕様がとても魅力的だと感じます。
なにより、物理ボタンを押すだけで作動させることができる点。瞬時かつ、簡単な操作でショートカットを発動できることは、当デバイス特有かつ最大のメリットといえるでしょう。
懸念としては、そこまでして起動されるショートカットに未だ便利なルーティーンを組み込めていないこと。これから優れたルーティーンをたくさん勉強して、便利なレシピを作っていきたいですね。
5、Apple固有の優れた使用感はあるのか
最後に、Apple Watchについてよく述べられる一般的なメリットについての私的見解を述べます。通知が見れる!キャッシュレス!体調管理!などなど。確かに、これら機能を片手から展開できることは大変便利と言えるでしょう。
しかし、まず事実として、これらはApple Watchシリーズの専売特許ではありません。そもそもAppleの独自機能ですらなく、他社スマホや他社スマートウォッチでもこれらは存分に利用できます。つまり、Apple Watchシリーズは現状「Apple社の高級スマートウォッチ」に過ぎません。
さて、同社主力のiPhoneやiPadは特有のGUI等を活かすことで、他社デバイスよりも「優れた使用感」を散見できます。しかし、ことApple Watchは「優れた使用感」を十分演出できているのでしょうか。
答えは否。タスクキルの操作性やwalletの呼び出しなどが結構面倒ですし、体調管理のアプリも選択等多く非直感的。正直、利便性はそれほどでもないといった感想が常に付きまとい、とても残念な印象です。
はじめて同デバイスを所有した身としては、勝手ながらもトラックパッドのようなジェスチャー機能や、滑らかな物理機構であるダイヤルへ有用な操作を割り当てる等、特有の機構を活かす操作性が実現できたら面白いのになと感じました。同デバイスはまだ未完の製品なのかもしれません。
さいごに
以上を鑑み、当デバイス「Appe Watch Ultra」は
コスパ…良くない ★★☆☆☆ 2/5
外観…良い ★★★★☆ 4/5
機能性…普通 ★★★☆☆ 3/5
拡張性…並 バンド付替やスマホ連携による
将来性…有 OSのアップデート等に期待
と現時点では評価しています。
買うべき人とそうでない人
当製品は、実際にアウトドアを目的にしているかどうかはともかく、「Apple Watch に精通している人」「見た目が特に気に入った人」「サイドボタンやサイレンなどの独自機構にひかれた人」には目当ての仕上がりとなっていると感じました。
よって、上記に該当した人の中で、特に値段に見合う価値があると判断できる場合は買うべきでしょう。
一方、基本的な性能に関しては他のApple Watchと大差ないですし、安く購入しようと思えば半額以下で入手できるモデルがあることも事実です。
したがって、「Apple Watchを試してみたい人」「単純にスマートウォッチを検討している人」「外観等にあまりこだわりがない人」にとっては、有効な選択肢ではないかもしれません。様々なモデルを検討し、最悪買うべきでないと判断してもいいでしょう。
書いてみて感じたのは、私のようにどちらとも割り切れない立場の人もいるでしょう。その場合は次回のリリースを待ってみて、改めて判断するのもいいかもしれません。
Apple Watchシリーズは毎年更新されるだけでなく新機能も続々とリリースされるため、待ちも一考なのかなといった印象です。
“いちApple信者”ことJIZOのひとこと
今回の総評としては、
・デザインは唯一無二で魅力的
・機能は十分でありOSのアップデートも期待できる
・機能を使いこなすには使用期間を要する
・価格はやや高い印象
といったところでしょうか。
みなさん、購入にはぜひ十分な吟味を行ってください。過度な衝動買いは禁物ですね。笑

今後お気に入りとして身につけていられるよう、
有効な使い道を模索していかなくては。